他院で抜くしかないと言われた歯です。
2023.05.29
姫路市今宿の歯科医院 ひめじオリビエ歯科クリニックの松本です。
昔に神経の治療を行った歯がぐらついて抜かないといけないと他院でいわれた患者様です。
CT撮影を行うと根尖病巣がかなり大きく、歯の動揺もありましたが、抜くよりも歯を保存するメリットの方が大きいと判断し精密根管治療を行いました。
ラバーダムと歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)で神経内部が綺麗になっているかを確認してMTAセメントという薬剤を使用し根の先を充填しました。
afterの写真では根尖までし隙間なく充填材料が詰めてあることが確認できると思います。
治療途中まで、歯茎の境から膿が出ていましたが、治療終了後、約一週間程度で膿が止まりました。
この歯は根の先からの感染に加え、通常の歯周病も重症だったため、今後の経過を注意して見ていく必要があります。
当院では海外の成功率に近づけ、『世界基準の治療』を来院いただいた患者様に提供するため、海外では常識になっているCTやラバーダム、マイクロスコープ、ニッケルチタンファイルやMTAセメントなどの最新の材料を揃えて治療を行なっています。
歯を抜かないといけないと言われた方は一度受診してはいかがでしょうか?
ラバーダムの利点とは?
歯科用ラバーダムの利点はいくつかあります。まず第一に、ラバーダムは治療する部位の歯と口腔内を完全に遮断し、歯科医師に乾燥した作業環境を提供します。これにより、唾液や血液、異物が歯の表面を汚染することを防ぎます。第二に、ラバーダムは舌や頬などの軟組織を排除することが出来るので視界を改善します。これにより、治療中のアクセスと精度が向上します。さらに、ラバーダムは嘔吐反射を抑え、治療材料の誤飲を防ぐことで患者の快適性を向上させます。最後に、ラバーダムは感染を防ぐバリアを提供します。口内の細菌が患者の気道に入るのを防ぎ、歯科機器の汚染を防ぎます。
院長
松本 憲一
ひめじオリビエ歯科クリニック院長の松本と申します。当院ではインプラント治療、審美セラミック治療、精密根管治療に力を入れており、なるべく患者様に負担が少なく長持ちする治療を心がけています。こちらのブログでは当院で治療を行った治療例を記載させていただいていますので参考にしていただければと思います。
歯のことでお困りの方は気軽に当院にご相談ください。
歯のことでお困りの方は気軽に当院にご相談ください。
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略歴
- 国立岡山大学歯科部歯学科卒業
- 姫路赤十字病院 研修医修了
- 岡山大学大学院歯薬学総合研究科 博士課程修了
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所属学会・資格
- 日本口腔外科学会 認定医
- 日本インプラント学会 会員
- インビザライン 認定医
- ヨーロッパインプラント学会(EAO) 会員